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私が55歳で築60年の実家を住友不動産で建て替えたとき、外壁から内装まで実際に選んだ建材を、メーカー・品番・色までまとめて残す。これから家を建てる人が「何を選べるのか」「どう決めていくのか」の手がかりになればと思う。インテリアコーディネーター(IC)との打ち合わせで一つずつ決めていった、実物の記録だ。
この記事の要点
- 外壁・屋根・玄関・サッシ・内装フローリング・クロス・ドアの実際の選定品を品番つきで公開
- 住友不動産の標準仕様で選べる範囲(ケイミュー・YKKAP・三京化成・サンゲツ等)が分かる
- ICとの打ち合わせがどう進むか、決め方のコツも実体験で
「色を決める」フェーズと、IC担当との出会い
間取りが固まると、家づくりは今度は「色」を決めるフェーズに入る。ここから打ち合わせにインテリアコーディネーター(IC)が加わった。住友不動産の関連会社・住友不動産シスコンの方で、新大久保の営業所で、営業担当を含めた3人で進めていく。
IC担当は20代後半くらいの、落ち着いた雰囲気の女性だった。こちらの希望や疑問にすぐ応えてくれて、経験豊富なのに押しつけがない。こちらが迷っていると「私はこちらをお勧めします」とはっきり言ってくれるので、決め切れないときに助けられた。打ち合わせの内容は毎回手書きで丁寧に記録され、終わるとそのコピーをもらえた。その字がとてもきれいで、毎回見とれてしまったのを覚えている。
IC打ち合わせは全3回、それに照明・電気関係の打ち合わせが1回。並行して、自分でもショールームに何度も足を運んだ。色決めは、営業所で相談しながら候補を絞り、実物サンプルを取り寄せ、ショールームで大きな面積で確認し、また持ち寄って決める——その繰り返しだった。
外装の建材
外壁・屋根・玄関は、30センチ四方の実物サンプルを手に取りながら候補を絞った。住友不動産が最初に水彩画で描いてくれた完成予想図があり、その仕上がりイメージがとても良かったので、それをベースに検討を進めた。

候補に絞った外壁サンプルは自宅に送ってもらい、いつも目に触れる場所に飾って、完成後の姿を想像する。これが何より楽しい時間だった。さらに大きな面積で確かめるため、パナソニックのショールーム内にあるケイミューの展示まで見に行った。カタログの小さな写真と、実物の大きな面とでは、色の印象がまるで違う。
| 部位 | メーカー・品番 | 色・仕様 | 選んだ理由 |
|---|---|---|---|
| 外壁(ベース) | ケイミュー 光セラ「フィエルテ」 | チタンコンクリート(グレーのコンクリート調) | 珍しいコンクリート調の質感に惹かれた |
| 外壁(アクセント) | ケイミュー 光セラ「ネオロックオーバルストーン」 | チタンブラック(レンガ調) | ベースのグレーに深みを足すため |
| 屋根 | コロニアル遮熱グラッサ | クールブラック(黒にブルー) | 自分では一生見上げないが、だからこそこだわった |
| 玄関ドア | YKKAP「イノベストD50」 | ショコラウォールナット(ダーク・すりガラス付き) | ショールームに何度も通って決めた最上位グレード |
| 窓サッシ | YKKAP 両面樹脂サッシ | 外壁に合わせた色 | 断熱性を重視して樹脂サッシに |
屋根は選択肢が4〜5点だったので、その場で決めた。深みのある黒にブルーが加わったシックな色合いだ。自分では永遠に見上げることのない部分だが、だからこそ妥協したくなかった。外壁は明るい色のベースに深い色をアクセントで合わせる方向で4パターンに絞り、最後はサンプルを自宅に飾って確定した。外壁と玄関ドアだけは、とにかくこだわり抜きたかった。
玄関ドアは、YKKAPの最上位グレードからカタログで候補を絞り、後日自分でYKKAPのショールームに足を運んで実物を見比べた。窓サッシは早い段階で両面樹脂サッシに決めていたので、外壁の色に合わせてサッシの色を選んだ。
内装の建材
内装は、玄関から1階・2階・小屋裏収納へと、床材・壁クロス・室内ドアの色を順番に決めていく。フローリング・クロス・室内ドアは、いずれも住友不動産オリジナルのシリーズから選ぶ形だった。ICが大きなサンプル帖を広げ、候補を絞り、これも実物サンプルを自宅に送ってもらって確かめた。

| 部位 | メーカー・シリーズ | 選んだ色 | 意図 |
|---|---|---|---|
| フローリング(1階) | 三京化成「J-STYLES」 | ブルームエルム(明るい茶) | 壁の白と合わせ、明るく開放的に |
| フローリング(2階) | 三京化成「J-STYLES」 | ディープウォールナット(深い色) | 1階と変えて落ち着いた雰囲気に |
| フローリング(小屋裏) | 三京化成「J-STYLES」 | スモークドアッシュ(さらに深い色) | 「秘密基地」にしたかった |
| 壁クロス | サンゲツ「SFH」 | 白ベース+部屋ごとにベージュをアクセント | 白でも並べると違う。選び抜いた |
| 室内ドア(1階) | 三京化成「SF-Neo」 | バニラウッド(明るい茶) | 1階のフローリングと調和させた |
| 室内ドア(2階) | 三京化成「SF-Neo」 | マーブルウッド(明るい茶) | 2階の色調に合わせた |
1階はブルームエルムの明るい茶を基調に、壁は白でまとめて、明るく開放的にした。2階は少しイメージを変えて、ディープウォールナットの深い色に、壁は白ベースへ深みのあるベージュをアクセントで加えた。小屋裏は「秘密基地」にしたかったので、スモークドアッシュというさらに深い色を選び、壁もより深いベージュにした。
白いクロスなんて、どれを選んでも似たようなものに思える。それでも並べてみると、確かに違う。ここは徹底的に選び抜いた。フロアごとに色のトーンを変えたことで、同じ家でも階を移ると雰囲気が切り替わるようになった。
照明・電気は「家具を先に決めてから」
最後に、ICが作成した提案書をもとに、営業担当と照明・電気関係の打ち合わせを行った。照明はダウンライトとスポットライトの組み合わせで、ICの提案を基本にした。
ここで効いたのが、書斎兼寝室について、搬入する家具をあらかじめ選定していたことだ。その配置に合わせて照明の位置を調整し、コンセントの位置も家具を先に決めたうえで設定した。エアコンと室外機の位置もこの段階で確定させた。家具の場所を先に決めてから電気系統を設計したことで、住んでから「ここにコンセントがあれば」という後悔をかなり減らせたと思う。
選び方で大事だったこと
- 実物サンプルを取り寄せ、目に触れる場所に飾って、完成後を想像してから決める
- ショールームで大きな面積で色を確認する(カタログの小片とは印象が変わる)
- 照明・コンセントは「家具の配置を先に決めてから」位置を設計する
- 自分では見ない部分(屋根など)も、納得して選ぶと満足度が変わる
- 迷ったときは、ICに「あなたならどれを勧めるか」を遠慮なく聞く
まとめ
住友不動産の標準仕様でも、ケイミュー・YKKAP・三京化成・サンゲツといった主要メーカーの製品から、外装も内装もかなり細かく選べた。そして振り返ると、良い家になったかどうかは品番そのものより、「実物で確かめ、暮らしを想像し、信頼できるICと相談しながら決める」というプロセスに支えられていた。これから打ち合わせに臨む人の参考になればと思う。
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