施主検査・内覧会チェックリスト|引き渡し前に確認すべき項目と指摘の扱い【実例】

私が55歳で築60年の実家を建て替えた記録から、「内覧会(施主検査)」の話だけを詳しくまとめる。初めての内覧会で何を見ればいいのか、何を持っていけばいいのか、気になった点は後から言えるのか——これから引き渡し前の最終確認を控えている人に、実際に見た項目と当日の流れをそのまま伝えたい。

(この日の体験そのものは第41章に物語として書いた。ここではチェックの実務だけを取り出す。)

この記事の要点

  • 内覧会(施主検査)で見る観点は「傷・汚れ」と「図面どおりか」の2つ
  • 準備は、図面に確認ポイントを書き込んでおくこと。持ち物はメジャーとスマホで足りる
  • 指摘した点はその場でリスト化され、引き渡し前に無償で修繕される
  • 施主が見落としても、ハウスメーカー側が先回りで拾ってくれることもある

内覧会(施主検査)とは——いつ・誰と・どれくらい

内覧会は、完成した家を施主の目で最終確認する場だ。住友不動産では「内覧会」と呼ぶが、ハウスメーカーによっては「施主検査」「竣工検査」「完成立会」とも呼ばれる。呼び方は違っても中身は同じで、引き渡し前に建物を隅々まで見て、気になった点を指摘する場面だ。指摘した点は引き渡しまでに直してもらえるので、違和感は遠慮なく伝えていい。

私の内覧会は、引き渡しの6日前におこなわれた。同席したのは住友不動産側から工事監督・営業担当・IC担当の3名。順路は玄関から1階、2階、小屋裏へと進み、各部屋を10分ほどかけて、工事監督の説明を受けながら回った。所要時間は約1時間だった。

事前準備——観点を2つに絞り、図面にメモしておく

内覧会を乗り切るコツは、当日ではなく事前の準備にある。私は図面に確認ポイントを書き込んでから臨んだ。

確認する観点は、次の2つに絞った。

  • 傷や汚れがないか
  • 図面どおりの仕様になっているか

この2軸さえ持っていれば、現場で何を見ればいいか迷わない。

持ち物は、次の3つで足りた。

  • 確認ポイントを書き込んだ図面
  • メジャー(造作や設置位置の寸法を測る)
  • スマホ(各所を撮影して記録する)

特別な道具はいらない。寸法の確認と記録は、メジャーとスマホがあればできる。

当日チェックした項目

図面と照らし合わせながら、私が実際に見たのは次の項目だ。自分の家に当てはめやすいように並べておく。

  • 造作(棚など)の高さが図面どおりか
  • コンセントの位置と数
  • 照明の位置
  • ドアと窓の開閉ぐあい
  • クロスとフローリングが、図面で指定した品番・色になっているか
  • インターネット・ケーブルテレビの引き込み方法

最後の通信の引き込みだけは、ハウスメーカーではなく契約先(私の場合はJCOM)に自分で連絡する必要があった。だから現場で引き込み口の位置を確認しておいた。設備そのものだけでなく、入居後に自分で手続きするものの下見も兼ねておくと、あとが楽になる。

指摘した点はどうなるか——「後から言えるのか」への答え

内覧会でいちばん気になるのは、「見落としても後から直してもらえるのか」だろう。

指摘した点は、その場で工事監督がリスト化し、控えを渡してくれる。そして引き渡し前までに直される。私が指摘したのは傷が数か所ほどだったが、「気にならないからスルー」にしたものは一つもなく、軽微な傷や汚れもすべて修繕対象としてリストに載った。引き渡し当日には、指摘した点がすべて直った状態になっていた。

さらに、施主が気づかなかった点を、ハウスメーカー側が先回りで拾ってくれることもある。私のときは、

  • 工事監督から:梁のフローリングが仕様と違っていることを事前に見つけ、引き渡しまでに直すと報告があった
  • 営業担当から:テラス窓の開閉がゆるくて危ないので、工事監督にその場で依頼した

というように、こちらが見落とした点を向こうから挙げてくれた。施主ひとりで完璧に見抜く必要はない、というのが実感だ。

なお私の場合、内覧会で拾いきれずに後から困った不具合は、入居2年を通して特になかった。そもそも指摘した点も傷が数か所あった程度で、住友不動産の施工がしっかりしていた証だと思う。

設備の使い方説明と、記録の共有

内覧会の後半は、建物のチェックから設備の使い方説明に移った。エアコン、給湯器、浴室乾燥機、トイレ、換気システムと、各設備の操作方法と注意点を5分ほどずつ説明してもらう。取扱説明書は、2冊の分厚いファイルにまとめて渡された。

記録は、私がスマホで撮るだけでなく、工事監督も別に撮影して、後日チャットツールで共有してくれた。施主とハウスメーカーの両方に記録が残る形は、引き渡し後に何かあったときの振り返り材料として助かった。

(各設備の使い方・手入れの詳細は、入居後に役立った住宅設備の使い方と手入れ にまとめた。)

まとめ

  • 内覧会(施主検査)で見る観点は「傷・汚れ」と「図面どおりか」の2つに絞る
  • 事前に図面へ確認ポイントを書き込んでおく。持ち物はメジャーとスマホで足りる
  • 指摘はその場でリスト化され、引き渡し前に無償で修繕される
  • 施主が見落としても、ハウスメーカー側が先回りで拾ってくれることも多い
  • 特別な専門知識がなくても、準備の型さえ押さえれば内覧会は乗り切れる

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