IC担当から、時間があれば実物を見に行くことを勧められた。
カタログや小さなサンプルではイメージが掴みにくいものがある。
実際に足を運んでみると、その言葉の意味がよくわかった。
見学したのは2か所。
パナソニックの新橋ショールーム、YKKapの新宿ショールームだ(YKKapには3回通うことになった)。
ショールームはこんなところだった
行く前に気になったことを、先に書いておく。
予約は不要だった。
当日そのまま受付に行き、名前だけ記入すれば入れる。
クリップボードに挟んだアンケート用紙のようなものを渡され、帰るときに簡単に記入して受付に戻す、という流れだ。
ハウスメーカーとの契約と紐付いているわけではないので、誰でも自由に来場できる。
- 予約は不要(パナソニック新橋・YKKap新宿とも)
- 受付で名前を記入するだけ。契約との紐付けはなく、自由に来場できる
- 1回あたりの所要時間は1時間ほど
- 費用は無料
- 持ち物はスマホだけ。図面も仕様書もメモも保存してあるので、それで足りた
- 写真撮影ができる
- 私は一人で行った。IC担当や営業担当の同行がなくても困らない
パナソニック新橋ショールーム
パナソニックのショールームには、ケイミューのサイディングコーナーがある。
当家に導入予定のバス・トイレ・キッチンもパナソニック製なので、あわせて見学できた。
照明もパナソニックだが、ショールームでの照明展示は現在行っていないとのことで、それだけが残念だった。
ケイミューのコーナーには大きなサンプルが並んでいる。
カタログで見るのとは迫力が違う。

ベースの外壁として第一候補にしていた光セラ「フィエルテ」は、大きなサンプルで見るとやはり良かった。
フィエルテにはコンクリート調の中でも淡い灰色と深い灰色がある。
ケイミューのカタログでは淡い方はアクセントに使われている事例が多い。
これをベースに使っている家はほとんど見かけない。
その分、他にはない静けさと品のある外観が生まれるはずだ。
即決だった。

アクセントのサイディングはいくつか見比べた。
光セラ「ネオロックオーバルストーン」チタンブラックは、小さなサンプルでは規則的なブロックの組み合わせに見えていたが、実物は様々な形状のブロックが組み合わさった独特の模様だった。
これに決めた。
このとき見た2つの外壁材が、どんな工程を重ねて作られているのかはこちらの記事に書いた。
YKKap新宿ショールーム

YKKapのショールームには3回通った。
玄関ドアと窓サッシを確認するためだ。

窓サッシは実際の大きさと開閉時の重さを確認した。
カタログではわからない感触だ。

玄関ドアは1回では決まらなかった。
1回目 ショールームには玄関ドアの実物サンプルが数えきれないくらい並んでいる。
その様子は壮観だった。
ところが実物を前にして、今の家の窓と比べてあまりにも大きいことに驚いた。
狭小住宅なのに玄関ドアだけ大きいと不釣り合いではないか。
標準仕様のイノベストD50より少し小型のヴェナートD30の方が良いのではと思いながら帰宅した。
その後IC担当に伝えると、「小さいとはいっても家は大きいので、標準の玄関ドアが不釣り合いになるほどではない」と言われて安心した。
2回目 迫力のあるイノベストD50を堂々と採用することにして、全点を吟味した。
気に入ったのはC64Nというデザイン。
やわらかな曲面で立体感のあるモールと陰影の深さが重厚さを醸し出している。
色は「桑炭」(落ち着いたマットブラック系)と「ショコラウォールナット」(深みのある落ち着いたブラウン)で迷った。
色合いはショコラウォールナットの方が気に入ったが、外壁がモノトーン調なので浮いてしまうかもしれない。
決まらずに帰宅した。
後日のIC打ち合わせでは、IC担当は「どちらも外壁とよく合うと思います」との意見。
営業担当者は外壁のモノトーンに対してより引き締まって見える桑炭を推した。
その場で両方の商品画像を外壁にはめ込んだパース(完成予想図)を作ってもらい、3回目の見学に持参することにした。
3回目 実物を見れば見るほど、やはりショコラウォールナットに惹かれる。
作ってもらったパース(完成予想図)を見ても、モノトーンで単調な外壁に対して、家の顔ともいえる玄関ドアには華やかさが欲しいと感じた。
ショコラウォールナットは、他の淡いブラウン系とは異なり、クルミ特有の少しスモーキーで渋みのある色味が混ざり合ったような色だ。
単なる茶色よりも奥行きと高級感がある。
近くから、遠くから、実物を眺め倒したのち、ショコラウォールナットに決定した。
帰り際、これが自分の家の玄関になるのか、と思うと、選び抜いた末の感慨が湧いた。
パース(完成予想図)は頼まなくても出てくる
玄関ドアの色で迷っていたとき、パース(完成予想図)を作ってもらった。
これは特別なお願いではない。
住友不動産では営業担当の通常業務のようだ。
図面から登録済みの我が家の外観に、サイディング・玄関ドア・サッシをパソコンのソフト上ではめ込む仕様のようで、打ち合わせの最中にその場で出力してくれた。
家全体でどう見えるかを掴むには役に立つ。
ただ、最後に色を決めたのはパースではなかった。
決め手になったのは、やはり実物だ。
現物の大きさ、質感、光の当たり具合で変わる色合い。
カタログでは分からないドアの裏側の具合や、取っ手を握ったときの感触。
近くから、遠くから、何度も見て、触って、納得したうえで選んだ。
画面の中の画像では、ここまでは分からない。
ショールーム見学でやっておくとよいこと
机上のサンプルでは感じ取れない実物の感触がある。
実際に足を運んでみて、やっておくとよかったと思うことを挙げておく。
- 何回通ってもいい:1回で決まる人はそれでいい。私は納得するまでに時間がかかったので3回通った。実物を見るのが単純に楽しかったこともある。ずっと図面と向き合ってきたので、必要のないものまであれこれ見て回った
- 迷いは担当者に伝える:玄関ドアが大きすぎるのではという不安も、色の迷いも、IC担当と営業担当に伝えたことで判断が前に進んだ
- 大判サンプルを見る:外壁材は小さなサンプルと実物で印象が変わる。ベースに使う色ほど、大きな面積で確認したい
- 触って確かめる:ドアの裏側や取っ手の感触は、カタログにも画像にも出てこない
- その場で決めきれなかったら写真を撮っておく:撮って帰って、図面や他の候補と見比べる
外壁もドアも、実物を前にして初めて確信を持って選ぶことができた。
ここで選んだ玄関ドアの色(ショコラウォールナット)は、2年住んだ今も正解だったと思っている。
外壁材をどう選んだかは第23章に詳しく書いた。
次章では、断熱性能へのこだわりについて書く。

