第22章 こだわりのポイント・空調と住宅設備

この記事では、空調と住宅設備をどう選び、2年住んでどうだったかを書く。

  • エアコンをメーカー施工にした理由と、当家の室外機の配置
  • 給湯器・バス・キッチン・トイレで選んだ設備
  • 2年使った答え合わせ——スマート連携でできること

エアコン

エアコンは自分で手配することもできる。
営業担当者からそう聞いた上で、こう続けられた。

「エアコンの性能は断熱性能と直結します。
毎月の光熱費に影響しますので、住宅の性能に合ったものを選ぶことが重要です」。

住友不動産がオプションとして提供するのは、富士通ゼネラル(現・ゼネラル)の「ノクリア」Zシリーズだ。
個人が家電量販店で購入するものとは異なり、大手ハウスメーカー向けに供給される製品は国内製造で耐久性が高い。
施工も富士通ゼネラルが自社で行うため仕上がりが丁寧で、室外配管には化粧カバーが標準装備される。

カバーの色も外壁に合わせて選べる。
電気屋による施工では2階の室外機をバルコニーに置いたり、配管処理が雑になることもあると聞いた。

メーカー施工であれば、室外機や配管の位置を施主と細かく打ち合わせて決める。
2階の室外機を正面から見えない場所に設置するといった配慮もしてくれる。

断熱性能にとことんこだわりたい私は、迷わず住友不動産へのエアコン発注を決めた。

当家の採用機種は以下のとおりだ。

富士通ゼネラル「Zシリーズ」AS-Z28N-W
富士通ゼネラル「Zシリーズ」AS-Z28N-W
  • リビング:ノクリア Zシリーズ AS-Z28N-W(10畳用)
  • 各居室:ノクリア CHシリーズ AS-CH253N(8畳用)

特にZシリーズはダブルAIによるオーダーメイド快適制御、熱交換器加熱除菌、フィルター自動おそうじ、プラズマ空清など機能が充実した上位グレードだ。
室外配管の化粧カバーは外壁に合わせてグレーを採用した。

当家は3台(1階リビング1台・2階居室2台)。
室外機は営業担当の提案で3台ともすべて1階に設置した。
2台は家の裏手に集約し、2階表側の居室の分も、2階の壁やバルコニーではなく右サイドの庭に下ろした。

入居後、道を歩いていて他の家の室外機や配管に目が行くようになった。
道路に面した壁に室外機が付いていたり、配管の穴まわりの造作が粗かったり——建物は綺麗でも、そこで惜しく見える家が少なくない。
ハウスメーカーと空調メーカーが連携して設計・施工する意味は、住んでから分かった。

住んでみて驚いたのは、夏場の電気代が以前の家と比べて4割近く減ったことだ。
旧家は隙間風が入り、西日が差し込む環境でエアコンをつけても効きが悪かった。
住宅の断熱設計と高品質な空調設備が組み合わさると、これほど大きな効果を発揮することを実感した。

給湯器

給湯器はノーリツの「エコジョーズ」を採用した。
燃焼時に発生する排熱を再利用する高効率給湯器で、従来型と比べて給湯にかかる光熱費を約16%削減できるとされる。
入居後、実際にガス代が下がったことを実感している。

ノーリツ「エコジョーズ」GT-C2472AW-BL
ノーリツ「エコジョーズ」GT-C2472AW-BL

設置後の見た目も気になっていた。
よく見かける給湯器は本体の下からタコの足のように配管が雑然と垂れ下がっているが、当家の施工では配管部分にもカバーがつき、すっきり収まっている。

バス・洗面・キッチン・トイレ

住宅設備はパナソニックAWエンジニアリングとパナソニックで揃えた。
普段からパナソニック製品を愛用しており信頼しているメーカーだ。
標準仕様でこれらが揃っていたのは素直に嬉しかった。

バス:パナソニックAW UWⅡ 1116サイズ。
当初の設計では狭小住宅向けの最小サイズ1014が予定されていたが、設計担当者が建物設計を調整してくれてワンサイズ大きな1116が入った。
壁はガラスタイルホワイトのアクセントパネルを採用し、スタイリッシュな仕上がりになった。

旧家の浴槽は直方体で深く、足を曲げて入るタイプだった。
新しい浴槽は、体を包み込むような形状で足が自然に伸びる。

湯量も少なく、沸くのも早い。
浴室乾燥・室内暖房・常時換気も充実しており、使い始めて2年近く経つがカビも生えない。

パナソニックAW「UWⅡシリーズ」 E0タイプ
パナソニックAW「UWⅡシリーズ」 E0タイプ

洗面所:パナソニックAW MX。

パナソニックAW「MXシリーズ」 W600
パナソニックAW「MXシリーズ」 W600

システムキッチン:パナソニックAW MX グレード10。
キッチン扉のカラーはIC打ち合わせでクリアーウッドを、キッチンパネルはモザイクベージュを選定した。

パナソニックAW「MXシステムキッチン」 グレード10
パナソニックAW「MXシステムキッチン」 グレード10

トイレ:パナソニック アラウーノ Z160。
毎回、使用後に自動で泡洗浄され、汚れが付きにくく掃除がしやすい。

パナソニック「アラウーノ」 Z160
パナソニック「アラウーノ」 Z160

ドアホン:パナソニック 外でもドアホン VL-SVD505KF。
外出先からスマートフォンで来客対応できる。

パナソニック「外でもドアホン」 VL-SVD505KF
パナソニック「外でもドアホン」 VL-SVD505KF

2年使った答え合わせ——スマート連携でできること

入居から2年。
使い込んで分かった価値は、個々の設備の性能だけでなく、設備同士・スマホとのつながりにあった。

エアコン——外出先から操作できる

ノクリアは別売りのLANユニットで室内LANにつなぐと、スマホアプリから操作できる。
真夏の帰宅前に外出先からリビングを冷やしておけば、玄関を開けた瞬間から涼しい。
運転状況と電気代の目安もアプリで見えるので、使いすぎの把握にも役立つ。

エコジョーズとパナソニックバス——省エネと快適さの両立

浴室はパナソニックAWのバス、給湯はノーリツのエコジョーズという組み合わせだが、このメーカーをまたいだ設備がひとつながりに機能する。
連携が効いているのは、省エネと機能性の両方だ。

省エネの面では、高効率のエコジョーズと、少ない湯量で肩まで浸かれる浴槽の形状が合わさって、毎日のガス代・水道代を静かに抑えてくれる。

機能の面では、リモコンが台所と浴室の2箇所にあり、さらにスマホアプリと連携して、外出先からお湯はりを済ませておける。
帰宅したらすぐ入浴できる、というのは想像以上に快適だ。
ガス代の目安もアプリで分かる。

スマートコントロールKeyと外でもドアホン——鍵とドアホンがつながる

YKKapの玄関ドアはスマートコントロールKey仕様で、タグキーとスマートフォンで施錠・開錠できる。
これがパナソニックのドアホンコネクトと連携し、施錠し忘れがあれば赤ランプで知らせてくれる。

「外でもドアホン」はスマホと連携し、外出先から来訪者を確認して応答できる。
再配達の削減にも、防犯にも効く。

個々の機器はカタログで比べられるが、連携してはじめて生まれる便利さは、住んでみないと分からなかった。
設備選びの段階で確認しておきたいのは3つのつながりだ。
自宅のネットワークにつながるか、スマートフォンとつながるか、そして設備同士がつながるか。
ここを見ておくと、入居後の暮らしやすさが変わる。

設備の一つひとつにこだわった家は、暮らし始めてから毎日その選択を実感させてくれる。

次章では、外壁サイディングのこだわりについて詳しく書く。

空調の効きは断熱性能に左右される。
5社の断熱仕様の比較はこちらの記事に書いた。


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まくら

築60年の実家を55歳で建て替えました。専門家ではなく、リフォームか建て替えかで迷った一人の施主です。何が分からなかったのか、どこで迷ったのかを、同じ目線で記録しています。誰かの正解ではなく、判断の材料として使ってもらえたら嬉しいです。

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