第6章 工務店かハウスメーカーか

建て替えを前提に進めることに決めたあと、次に考えたのはどの住宅会社に依頼するかだった。LIFULL HOME’SのKさんと一緒に、工務店とハウスメーカーの違いを整理した。

工務店とハウスメーカーの違い

工務店は地域に根ざした建築会社だ。設計の自由度が高く、細かな要望に対応しやすい。コストを抑えられる場合もある。ただし品質や施工体制は会社によってばらつきがあり、保証・アフター体制も異なる。

ハウスメーカーは全国規模で住宅を供給する企業だ。工法や部材が規格化されており、品質が安定している。保証やアフターサービスも整っている。その分、価格は高くなりやすく、仕様に制約がある。

建て替え特有の条件

建て替えでは解体費・仮住まい・地盤改良といった追加費用が発生する。私の土地のように敷地が狭く建蔽率・容積率の制約が厳しいケースでは、工務店の柔軟さが有利に働く場面もある。

私がハウスメーカーを選んだ理由

それでも私はハウスメーカーを選んだ。

決め手は一つだ。東日本大震災や熊本地震で、実際に倒壊しなかった実績がある。カタログに載っている耐震等級の数値より、この事実の方が判断材料として明確だった。

私が最も重視していたのは「丈夫で安心して住める家」だ。ハウスメーカーは同一工法で継続的に住宅を供給し、設計・施工が標準化されている。耐震に関するノウハウが会社として蓄積されている点は、工務店との大きな差だと感じた。

工務店にも優れた会社は多い。ただ「どこを選べばよいか」の判断基準が私には持てなかった。品質のばらつきと会社ごとの力量差を、素人が見極めるのは難しい。

優先順位を整理するとこうなる。耐震性が担保されていること、品質が安定していること、その上で価格が現実的であること。しっかりした家を、無理のない価格で建てられるか——その基準で考えたとき、一定の規模と体制を持つハウスメーカーが最も現実的だった。

こうして依頼先をハウスメーカーに絞り、次は具体的なメーカー比較に進むことにした。


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