建て替え費用

見積・費用

第14章 見積を並べてわかったこと

初回訪問からおよそ10日ほどで、5社から見積が出揃った。数字を並べて最初に感じたのは、「坪単価だけでは判断できない」ということだった。坪単価の順番は予想通りだったが坪単価を安い順に並べると、一建設・タマホーム・東栄住宅・住友不動産・桧家住宅という順になった。ローコストメーカーが安く、上位メーカーが高い——大まかな傾向は訪問前の想定通りだった。一建設については、この時点で候補から外れていた。コストは最も安いが、工法・断熱性能・保証年数のいずれも自分が求める水準には届かなかった。価格相応の判断であり、一建設の問題というより優先順位との不一致だ。ただし見積書の合計額を比べると、順番が変わる。標準仕様に何が含まれているかによって、実質的な価格差が変わってくるからだ。例えばエアコンについては、タマホームと東栄住宅は複数台が標準で含まれているのに対し、住友不動産は1階に1台のみで2階はプラグのみの設置だった。外構工事や照明の扱いも各社で異なる。単純に見積の総額だけを比べても、含まれる内容が揃っていなければ正確な比較にならない。桧家住宅はこの時点で除外見積が出揃った段階で、桧家住宅は候補から外れた。...
建て替え判断

第5章 家づくりの具体的な条件

建て替えを決めた。次に必要なのは、現実的な条件を整理することだった。LIFULL HOME'SのKさんと一緒に、土地・規模・費用・ローンを一つずつ確認していった。土地の条件と家の規模最初に確認したのは、土地の建築条件だ。住宅はどんな家でも建てられるわけではなく、地区ごとに建蔽率と容積率が定められている。建蔽率とは敷地に対して建物を建てられる割合、容積率は建物全体の延べ床面積の上限だ。私の実家の土地を調べてもらうと、建蔽率30%・容積率60%という結果だった。正直、かなり小さいと感じた。今の家は土地に対してかなりの面積を占めているが、60年前は建築基準が今と異なっていたのかもしれない。つまり建て替えると、今より大幅に小さい家になる。ただ、考え直してみると私には許容できる条件だった。家族が増える予定はなく、広い家は必要ない。むしろ将来の掃除・維持費・管理の手間を考えると、コンパクトで使いやすい家の方が合っている。家づくりで重視したこと条件として特に重視したのは二点。災害に強いこと、そして長く安心して住めること。日本で暮らす以上、耐震性能は外せない条件だった。設備については豪華な仕様は求めな...