住宅ローン

工事・実務

住宅ローン

引き渡し日は5月24日。この日の午前中に住宅ローンの融資が実行され、午後に引き渡しが行われる。金融機関からハウスメーカーへの大金の振り込みと、家の所有権の移転。建て替えプロジェクトの金銭面のクライマックスだ。この章では、契約直後から引き渡し日までの約9ヶ月間にわたる、住宅ローン選定と手続きの全経過をまとめる。契約時の事前審査・本審査契約日と同じ2023年8月13日、住友不動産の提携先である三井住友信託銀行に事前審査を申し込み、8月20日ごろ通過。12月3日には本審査にも申し込み、1月3日に承認された。いずれも住友不動産のフロー上必要な形式的手続きで、実際にどこで借りるかはこの段階ではまだ決めていない。中間金省略の前提条件を満たす意味もあり、早期に進めておいた。モゲチェックで複数銀行を比較本格的な銀行選定は、年が明けてからだった。住宅ローンの比較には、モゲチェックというサービスを使った。複数の銀行の金利・条件を一括比較できるサイトで、ここでauじぶん銀行と住信SBIネット銀行が、変動金利0.2%前後という好条件を提示していた。三井住友信託銀行の変動金利は約0.7%。当時としてはネット銀行...
工事・実務

第31章 滅失登記

解体工事が終わると、次は登記の手続きに入る。建物を壊したら、その事実を法務局に届け出て、登記簿上からも「建物があったこと」を消す必要がある。これを「建物滅失登記」という。なぜ滅失登記が必要かこの手続きの存在を、契約前の私は知らなかった。教えてくれたのは住友不動産の営業担当だった。解体した建物の滅失登記を済ませないと、新たな建物の建築ができず、新築した建物の登記もできない。そして、新築の登記ができなければ住宅ローンも組めない。つまり、建て替えというプロジェクトを完結させるために、滅失登記は(一見地味だが)避けて通れない工程だった。もうひとつ、土地の登記についても同じ時期に問題が発覚した。当家の土地の地目(登記簿上の用途区分)が「雑種地」になっていたのだ。建物が建っていた以上、本来は「宅地」になっているはずだが、何らかの事情で変更されないままになっていたらしい。過去の相続や登記の際に変更し忘れたのだろうが、正確な経緯はわからない。この状態のままでは、滅失登記と同様に、新たな建物の建築・登記・住宅ローンに支障が出る。地目を「雑種地」から「宅地」に変更する「地目変更登記」も、あわせて進める必要...
建て替え判断

第5章 家づくりの具体的な条件

建て替えを決めた。次に必要なのは、現実的な条件を整理することだった。LIFULL HOME'SのKさんと一緒に、土地・規模・費用・ローンを一つずつ確認していった。土地の条件と家の規模最初に確認したのは、土地の建築条件だ。住宅はどんな家でも建てられるわけではなく、地区ごとに建蔽率と容積率が定められている。建蔽率とは敷地に対して建物を建てられる割合、容積率は建物全体の延べ床面積の上限だ。私の実家の土地を調べてもらうと、建蔽率30%・容積率60%という結果だった。正直、かなり小さいと感じた。今の家は土地に対してかなりの面積を占めているが、60年前は建築基準が今と異なっていたのかもしれない。つまり建て替えると、今より大幅に小さい家になる。ただ、考え直してみると私には許容できる条件だった。家族が増える予定はなく、広い家は必要ない。むしろ将来の掃除・維持費・管理の手間を考えると、コンパクトで使いやすい家の方が合っている。家づくりで重視したこと条件として特に重視したのは二点。災害に強いこと、そして長く安心して住めること。日本で暮らす以上、耐震性能は外せない条件だった。設備については豪華な仕様は求めな...