IC担当から、時間があれば実物を見に行くことを勧められた。カタログや小さなサンプルではイメージが掴みにくいものがある。実際に足を運んでみると、その言葉の意味がよくわかった。
見学したのは2か所。パナソニックの新橋ショールーム、YKKapの新宿ショールームだ(YKKapには3回通うことになった)。
パナソニック新橋ショールーム
パナソニックのショールームには、ケイミューのサイディングコーナーがある。当家に導入予定のバス・トイレ・キッチンもパナソニック製なので、あわせて見学できた。照明もパナソニックだが、ショールームでの照明展示は現在行っていないとのことで、それだけが残念だった。
ケイミューのコーナーには大きなサンプルが並んでいる。カタログで見るのとは迫力が違う。
ベースの外壁として第一候補にしていた光セラ「フィエルテ」は、大きなサンプルで見るとやはり良かった。フィエルテにはコンクリート調の中でも淡い灰色と深い灰色がある。ケイミューのカタログでは淡い方はアクセントに使われている事例が多い。これをベースに使っている家はほとんど見かけない。その分、他にはない静けさと品のある外観が生まれるはずだ。即決だった。
アクセントのサイディングはいくつか見比べた。光セラ「ネオロックオーバルストーン」チタンブラックは、小さなサンプルでは規則的なブロックの組み合わせに見えていたが、実物は様々な形状のブロックが組み合わさった独特の模様だった。これに決めた。
YKKap新宿ショールーム
YKKapのショールームには3回通った。玄関ドアと窓サッシを確認するためだ。
窓サッシは実際の大きさと開閉時の重さを確認した。カタログではわからない感触だ。
玄関ドアは1回では決まらなかった。
1回目 ショールームには玄関ドアの実物サンプルが数えきれないくらい並んでいる。その様子は壮観だった。ところが実物を前にして、今の家の窓と比べてあまりにも大きいことに驚いた。狭小住宅なのに玄関ドアだけ大きいと不釣り合いではないか。標準仕様のイノベストD50より少し小型のヴェナートD30の方が良いのではと思いながら帰宅した。
その後IC担当に伝えると、「小さいとはいっても家は大きいので、標準の玄関ドアが不釣り合いになるほどではない」と言われて安心した。
2回目 迫力のあるイノベストD50を堂々と採用することにして、全点を吟味した。気に入ったのはC64Nというデザイン。やわらかな曲面で立体感のあるモールと陰影の深さが重厚さを醸し出している。色は「桑炭」(落ち着いたマットブラック系)と「ショコラウォールナット」(深みのある落ち着いたブラウン)で迷った。色合いはショコラウォールナットの方が気に入ったが、外壁がモノトーン調なので浮いてしまうかもしれない。決まらずに帰宅した。
後日のIC打ち合わせでは、IC担当は「どちらも外壁とよく合うと思います」との意見。営業担当者は外壁のモノトーンに対してより引き締まって見える桑炭を推した。その場で両方の商品画像を外壁にはめ込んだパース(完成予想図)を作ってもらい、3回目の見学に持参することにした。
3回目 実物を見れば見るほど、やはりショコラウォールナットに惹かれる。作ってもらったパース(完成予想図)を見ても、モノトーンで単調な外壁に対して、家の顔ともいえる玄関ドアには華やかさが欲しいと感じた。ショコラウォールナットは、他の淡いブラウン系とは異なり、クルミ特有の少しスモーキーで渋みのある色味が混ざり合ったような色だ。単なる茶色よりも奥行きと高級感がある。近くから、遠くから、実物を眺め倒したのち、ショコラウォールナットに決定した。
帰り際、これが自分の家の玄関になるのか、と思うと、選び抜いた末の感慨が湧いた。
実物を見ることの意味
机上のサンプルでは感じ取れない実物の感触がある。IC担当に勧められて足を運んだショールームだったが、外壁もドアも、実物を前にして初めて確信を持って選ぶことができた。
次章では、断熱性能へのこだわりについて書く。