第10章 タマホームで聞いた内容

初日に住友不動産と一建設を訪問し、翌日に向かったのはタマホームだった。中間に位置するメーカーがどう見えるか、前日の2社を頭に置きながら臨んだ。

打ち合わせは住宅展示場で行われた。一建設と同様、初回はヒアリングからスタートし、図面や見積は後日提示される流れだ。

ただ、一建設と違うと感じたのは説明の豊富さだった。担当者は会社の特徴・性能の考え方・実績について積極的に話してくれた。

特に印象に残ったのは木材へのこだわりだ。タマホームは全国の森林組合や林業者とダイレクトに取引しており、国産木材の使用率は74.1%(訪問当時)。他社が20%程度であることを考えると、際立った数字だ。土台にはヒノキを使用しており、劣化が少なく耐久性が高いという説明だった。

耐震については「耐震等級3は取得できる」との説明で他社と同様だが、熊本地震での倒壊ゼロという実績が示された。カタログの数値ではなく現実の結果として、この点は安心材料になった。

コスト面では、スケールメリットを前面に出した説明があった。スケールメリットにより住宅設備を大幅なコストダウンで仕入れているという。以前はローコストメーカーとして位置づけられていたが、現在は性能と価格のバランスを取る中堅メーカーとして成立しているという話だった。

ここで一つ気づいたことがある。住友不動産では網戸が標準仕様ではなくオプション扱いだった。一建設も同様だ。タマホームではこうした基本的な設備が標準に含まれているかどうか、後で確認が必要だと感じた。「標準仕様に何が含まれているか」は、単純な価格比較では見えてこない部分だ。

この段階ではまだ図面も見積も出ていない。ただ、国産木材・熊本地震の実績・設備コストの仕組みと、他社との差が具体的な数字と事実で語られた訪問だった。


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