2026-04

住宅会社比較

第15章 私が住友不動産を選んだ理由

タマホームと住友不動産。最終的な2択に絞られてから、私はしばらく考えた。タマホームへの迷いと不安タマホームの性能は、想像していたよりもずっと高かった。価格も住友不動産より数百万円安く、交渉次第ではさらに値引きの余地もありそうだった。条件だけ見れば、十分に選ぶ理由がある。ただ、見積提出後の営業担当の動きが気になり始めた。キャンペーン期間を強調しながら、何度も値引きをアピールしてくる。高品質な資材や設備をそこまで値引きして、仕入れ先への負担にならないのだろうか。「とにかく売りたい」という姿勢が前面に出てくると、その先の工事や対応への信頼感が揺らいでくる。価格の安さと引き換えに、何かが犠牲になっていないか——その不安が消えなかった。住友不動産が見せた姿勢住友不動産の対応は対照的だった。初回に提示した値引き額以上の根拠のない値引きはしない、という姿勢を貫いた。他社との価格差がつくことは承知の上で、「それ以上に満足できる家を建てる」という自信が伝わってきた。売るために数字を動かすのではなく、品質で納得してもらうという考え方だ。具体的な説明も印象に残っている。同じツーバイフォー工法でも、柱になる木...
見積・費用

第14章 見積を並べてわかったこと

初回訪問からおよそ10日ほどで、5社から見積が出揃った。数字を並べて最初に感じたのは、「坪単価だけでは判断できない」ということだった。坪単価の順番は予想通りだったが坪単価を安い順に並べると、一建設・タマホーム・東栄住宅・住友不動産・桧家住宅という順になった。ローコストメーカーが安く、上位メーカーが高い——大まかな傾向は訪問前の想定通りだった。一建設については、この時点で候補から外れていた。コストは最も安いが、工法・断熱性能・保証年数のいずれも自分が求める水準には届かなかった。価格相応の判断であり、一建設の問題というより優先順位との不一致だ。ただし見積書の合計額を比べると、順番が変わる。標準仕様に何が含まれているかによって、実質的な価格差が変わってくるからだ。例えばエアコンについては、タマホームと東栄住宅は複数台が標準で含まれているのに対し、住友不動産は1階に1台のみで2階はプラグのみの設置だった。外構工事や照明の扱いも各社で異なる。単純に見積の総額だけを比べても、含まれる内容が揃っていなければ正確な比較にならない。桧家住宅はこの時点で除外見積が出揃った段階で、桧家住宅は候補から外れた。...
住宅会社比較

第13章 5社を訪問してわかったこと

5社すべての初回訪問が終わった。見積はまだ出揃っていない段階だったが、この時点ですでにいくつかのことが見えてきていた。提案力に大きな差がある最初に気づいたのは、初回訪問時の準備状況の差だ。住友不動産と東栄住宅は、初回から間取り図・完成イメージ・概算見積が用意されていた。一方、一建設・タマホーム・桧家住宅はヒアリングからスタートし、見積は後日送付という流れだった。住友不動産の担当者自身が「初回からここまで用意するところはあまりない」と言っていたように、住友不動産の提案力は別格だった。訪問前に市役所へ出向いて当家土地の建築基準を調査し、登記簿まで入手して提案に臨んでいた。東栄住宅も初回から提案書を用意していたが、この事前調査の深さという点では差があった。ただしこれは営業スタイルの違いであり、品質の差ではない。耐震性能は各社ほぼ横並び耐震等級3はすべての会社が取得できると説明した。数値上の差はない。ただし工法に違いがある。一建設は在来工法(木造軸組工法)で、柱と梁で骨組みを作る一般的な工法だ。それ以外の4社はツーバイフォー工法で、床・壁・天井の「面」で建物を支えるモノコック構造。地震力を面で...