オンライン相談当日、
まず行われたのは、ごく基本的なヒアリングでした。
築年数。
これまでの修繕歴。
今、どこに不便や不安を感じているのか。
そして、この家に今後どれくらい住むつもりなのか。
特別な話はなく、
こちらの状況を一つずつ整理していく、
そんな静かな進み方だったのを覚えています。
「決めなくていい」という前提
この相談で印象的だったのは、
最初から「結論」を求められなかったことでした。
建て替えか、リフォームか。
どの会社に頼むか。
そうした話に入る前に、
まずは、今の家で何ができて、
何が難しいのかを、
条件ベースで整理していく。
その前提が、
こちらの気持ちをずいぶん楽にしてくれました。
築60年という条件が意味すること
相談の中で、
あらためて強調されたのが、
築60年という年数の重みでした。
リフォームやリノベーションで、
見た目や設備は新しくできる。
暮らしやすさも、ある程度は改善できる。
ただし、
建物を支える土台や構造そのものには、
基本的に手を入れられない。
耐震補強を行っても、
現在の耐震基準と同じ水準まで、
安全性を引き上げるのは難しい。
この点は、
良し悪しではなく、
事実として示された、という印象でした。
選択肢が「狭まった」のではなく「整理された」
話を聞き進めるうちに、
私の中で起きていたのは、
選択肢が減る感覚ではありませんでした。
むしろ、
何を期待できて、
何を期待できないのかが、
はっきりしていく感覚でした。
リフォームは、
費用を抑えながら住み続ける現実的な選択。
リノベーションは、
暮らしやすさを大きく改善できる可能性がある選択。
建て替えは、
費用負担は大きいが、
安全性や前提条件を一新できる選択。
それぞれの立ち位置が、
ようやく同じ地図の上に並んだ、
そんな感覚でした。
相談して初めて「考える順番」が見えた
この時点でも、
私はまだ何も決めていません。
ただ、
一つだけはっきりしたことがあります。
それは、
ネットや想像だけで悩み続ける段階は、
もう終わった、ということでした。
ここから先は、
条件を確認し、
数字を見て、
現実を前提に比較していく。
そうしたステージに、
ようやく足を踏み入れたのだと思います。
この相談については、なぜ使おうと思ったのかも含めて、別の記事に整理しています。
次の章では、
この相談を受けて、
私が実際にどんな条件を軸に、
リフォーム・リノベーション・建て替えを比べていったのかを書いていきます。