第9章 建て替えを選ぶまで|私が判断した順番

前章で、リフォーム・リノベーション・建て替えを同じ土俵に並べて整理しました。

ここでは、私が実際にどの順番で考え、最終的に建て替えを選ぶに至ったのかを書きます。


相談して見えた「3つの選択肢」

相談を通じて整理できたのは、次の三つでした。

・リフォーム
 費用を抑えながら、今の家に住み続ける現実的な選択。

・リノベーション
 暮らしやすさを大きく改善できる可能性のある選択。

・建て替え
 費用は大きいが、安全性や前提条件を一新できる選択。

感情で考えると、できればリフォームで済ませたい。
しかし、順番を変えて考える必要があると分かりました。


まず整理した「考える順番」

費用や満足度より先に、次の四つを整理しました。

① 今の家にいつまで住み続けられるか
② 住み続けるために必要な条件は何か
③ その条件を満たす方法は何か
④ その費用を払えるか

この順番で考えると、結論はかなり明確になります。


① 今の家にいつまで住めるか

実家は築60年。
旧耐震基準で建てられています。

直近数年で突然崩れるわけではないかもしれません。
しかし、大地震が起きればどうなるかは分からない。

「いつまでもつか」は、誰にも断言できません。


② 住み続けるために必要な条件

私にとって最優先だったのは、耐震性の確保でした。

老後に不安を抱えたまま住み続ける選択はしたくない。
これが判断の軸でした。


③ その条件を満たす方法

部分補強ではなく、構造躯体そのものを再構築すること。

つまり、建て替えです。

リフォームやリノベーションでは、外観や設備は新しくできます。
しかし、土台や柱などの前提条件は変わりません。

「安全性を根本から変える」という目的に対しては、建て替えが最も確実でした。


④ その費用を払えるか

LIFULL HOME’Sとの相談で全条件を整理すると、私の場合は概算費用は2,000万円〜3,000万円と分かりました。

正直に言えば、大きな金額です。

ただし同時に、

・住宅ローンを組めること
・現在の収入で毎月返済可能であること
・60歳でiDeCoを受け取り、一括返済できる見込みがあること
・完済後も生活資産を確保できること

も整理できました。

「払えない」のではなく、
「計画すれば払える」という現実が見えました。


結論:高い選択だが、条件を満たす選択

建て替えは、最も費用がかかる選択です。

しかし、

・耐震性を確保したい
・将来の不安を減らしたい

という条件を満たすのは、この方法でした。

感情ではなく、条件から逆算した結果、
私は建て替えを選びました。

次は、建て替えを前提にしたときに避けて通れない問題、
「工務店かハウスメーカーか」について整理します。